「あ〜楽しかったなあ!久しぶりにこういう運動した!」参加した中学2年生の女の子、汗をふきふき笑顔で言ってくれました。
不登校になると かなりの確率で体を動かす機会が登校している子どもたちより減ってしまいます。子ども自身も、親御さんも、どこかで体をのびのび動かせる機会があったら…という声をよく聞きます。運動不足にならないようにと、ご家庭でウォーキングをされたり、保護者の方が色々と配慮をされ、工夫をされながらも、補いきれない部分で悩まれているお話もよく伺います。
昨年、公立中学校の中にある校内ハートフル(学校内のフリースクール的な居場所)で支援員をしていた時も、子どもたちは、体育の先生が誘ってくれてバドミントンや卓球をする時間を格別喜んでいました。中学三年生の子はハートフルができて、中学3年目にして初めて体育館で運動をした!と喜んでくれました。みんな体を動かすことが大好きでした。
思いっきりカラダを動かす、そんな時間に飢えていた、と言っても過言ではない状況を切実に感じるとともに、みんなでスポーツをする楽しさを純粋に感じている子どもたちを眩しく感じました。
なので、自分が民間で不登校支援をするときがきたら、近くに地区センターや散策できる自然のある場所で、子どもたちと時には思い切りカラダを動かせる、そんな場所がいいなと思っていました。
願いが叶って、ここ十日市場には卓球やバドミントンのできる地区センターも、足を少し伸ばせば横浜とは思えないほど美しい森の新治市民の森があります。
これから出会う子どもたちと、そんな時間が持てたらなと思い描いています。先日は、COMETの姉妹教室、放課後等デイサービスJUMPの教室を借りて、思い切り卓球をしました。
参加してくれた中学2年生の子は、半年以上ぶりの運動!と言っていましたが、とても筋が良くて、すぐにそれなりの卓球ができました。聞けば不登校になる小学校4年生まではミニバスケットのチームに入っていて、体を動かすことが大好きだったとのこと。学校に登校が難しくなってから3年、家族とバドミントンなどをすることはあっても、それ以外でなかなか運動の機会がなかったから、とても嬉しいと言ってくれました。次はバドミントンもいいね!と、明るく相談できる時間も含めてとってもいい時間でした。
成長期の子どもたちが少しでも等しく、体を動かす機会を得られるよう、これは本当に大事な問題だと思います。
スタッフ 南部